水鉄砲考察、表と裏

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表と裏の違いは、文化や企業ポリシーの違い

何気なく売られている水鉄砲には実は、表と裏があります。

簡単に言えばネジの穴が付いている方が裏です。数が多いので裏側にまとめます。
しかし、表と裏が物語るのはそれだけではありません。

日本と違う店頭販売

日本ではほとんどの場合、アメリカに比べて店舗が狭いので、ビニールの袋に入れて吊るされている状態で販売されています。 お客さんはそれを手にとって水鉄砲を確認するのが一般的です。 それは店舗のスペースが限られているからです。

アクアショット ムズタングの表

アクアショット ムスタングの裏

アメリカなど海外では、お店が大きく置くところも広く十分なスペースを確保できるので、在庫しやすい箱に入れて発売されています。その方が水鉄砲に傷がついたり、いたずらされる可能性が減りますし、運送時も楽だからです。

2個セット売りは撃ち合い文化

また、スタンダードなモデルは二個入ってセットで販売しています。

アメリカは打ち合って遊ぶことが多いのでセット販売も当たり前のようにあります。 丈夫な箱に入っているので、片方しかお客さんには確認できません。 だから見える方はシッカリとカッコよくステッカーを貼ったり、ロゴをカッコよく見せたりします。当然ですが見栄えのいいカッコ良い方が売れるからです。

でも裏は、ネジの穴だらけで何の化粧もしていないのが殆どです。
遊んでいると『あれっ?なんか変』と思うのもそんな理由です。

それに比べ、手にとってビニール袋越しに表も裏もジロジロ見られてしまう日本では、裏も無視はできません。 それなりにロゴを入れたり、ステッカーも張ることが多くあります。アメリカでほとんどありません。 お国の事情が表裏にも出ています。

FLASH FLOODの表

FLASH FLOODの裏

水鉄砲業界のトリビア?

もう一つ、お魚の世界では顔が見える方を上にして『ひだりヒラメのみぎカレイ』と呼んで分かりにくい魚を区別します。
実は水鉄砲にもそれがあります。
区別しているわけではありませんが、それ自体実はその企業のポリシーや性格と言えるかもしれません。

『ひだりバズビー、みぎハズブロ』
ライバル意識がそうさせる?

Lonnie Johnsonが発明した特許技術(加圧式水鉄砲のシステム)を使って1991には2億ドルも売りあげたララミ社(Larami Corp)、そのララミ社はその後ハズブロ社(Hasbro Inc.)に吸収されました。
その後ララミ社のスタッフが作ったのが『Water Warriors』を展開するバズビートイ社(Buzz Bee Toys Inc.)です。

そう考えるとわざわざ『Super Soaker』とは逆の向きでデザインにした『Water Warriors』の対抗意識が、この『ひだりバズビー、みぎハズブロ』という並びになったと横浜水鉄砲研究所では考えています。

法廷でも争った両者、見栄えまで因縁つけられないように向きまで変えたのでしょうか?Mickey法と言われるほどアメリカの著作権法は最強ですから、当然考えます。
ま、どうでもいい話かもしれませんが…

Waterlordの表

Waterlordの裏