令和時代、新水鉄砲の選び方

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令和時代、新水鉄砲の選び方

日本にも来た、アメリカの波!

水鉄砲の選び方に令和も平成もないだろう?!とのご意見もありそうですが、実は最近特に今年頃から状況が大きく変わってきています。

アメリカではずいぶん前から変わっていたのですが、日本ではやはり時差があったようです。

ポンピングして給水タンクを加圧して水を飛ばす、子供に人気の加圧式水鉄砲は今の日本でも人気があるように、アメリカでも人気でした。

しかし、ずいぶん前から連続給水型シリンジ式水鉄砲が多く生産されています。

加圧式水鉄砲は、光線のように引き金を引いている間は水が線を引いて出たり、大人並みの距離が出せたりと、子供たちには非常に人気ですが、その反面故障が多いのも事実です。

このタイプの水鉄砲は、給水タンク内で加圧された空気が水を押しだし、その水圧を引き金を利用して塩化ビニールのパイプを折り曲げたり、つまんだりして発射をコントロールしています。

この塩化ビニールが劣化したり変化して、故障が非常に多いのです。

クレームの際にアメリカのように大きな国だとアフターサービスも難しく、送料だけで製品代金を超えてしまう事も容易に想像できます。

それに訴訟国家ですから、やはり企業としても故障が少ない方が良い訳です。

その点シリンジ式水鉄砲は非常に故障が少ない。

まず引き金が構造上存在しないので、当然その部分の故障がない。パーツも少なくて済む。加圧式水鉄砲にも実はシリンジはポンピングで空気を送る際に必要なので、存在しています。

タンク自体の強度を上げなくても,シリンジだけ強度を出せば生産できるのも大きな利点です。

デザイン性の高い、連続給水型シリンジ式水鉄砲

給水タンクの気密性が無くても良いので、圧力対策の円筒形タンクデザインの必要もなくタンク接合部分のパッキンも必要ない。

以上の理由で設計も非常に楽で、デザインの幅も大きいので今までに無い形の水鉄砲が作れます。スーパーソーカーの様に引き金部分も含め、かなりの部分が強度の高いABS樹脂で一体成形できます。

またシリンジ自体も、いろんな水鉄砲のパーツを共用する事が出来れば安上がりに生産できます。

この様な理由から、令和元年は多くの連続給水型シリンジ式水鉄砲が日本でも発売されています。

と、ここまでは市場のお話ですが、この現状が水鉄砲を選ぶ時に、一昔前(昭和、平成時代)と違った選び方が出来るようになりました。


ここからが令和時代の選び方

さて令和の選び方はひと味違います。

水鉄砲を選ぶ時はまず誰が使うかですが、これは平成も令和も同じ。

まず幼稚園児から小学校低学年あたりが使う時は、まずは『+3』、『+4』などの表示がある水鉄砲をおすすめします。

うちのエージェントも最初はこのあたりからでした。
引き金式水鉄砲がおすすめですが、令和時代で今までと大きく違うのはここです。

連続給水型シリンジ式という選択肢が格段に増えた事です。

給水は好きな量の水でOKなシリンジ式水鉄砲

加圧式の場合、タンクにある程度の量(8割ぐらいは)入れないと性能が出せないので、タンクの給水量が多いと結果的に重くなり持ち歩く時、体力的にかなり辛くなります。

しかしシリンジ式は水が重ければ好きな量に減らせます。

それによって年長、小学1.2年生ぐらいになると引き金式以外に、450〜600ccぐらいまでの連続給水型シリンジ式水鉄砲もお勧めになります。

アクアシューター 疾風(+6)

シリンジタイプ
射程距離 約7〜9m
タンク容量 約450cc


 

また引き金が無いのも利点

またこのぐらいの子供は、まず引き金を引く指が細く弱いので、引き金が重い加圧式は当然指が痛くなって厳しい。

最初は出来ても使っているうちにだんだん痛くて引き続けられなくなります。

いくら飛ぶと言っても結局子供たちは痛くて使い続けられなくなります。

特に加圧式水鉄砲の弱点は、良く飛ぶ水鉄砲ほど引き金が重くなる傾向がある事です。

強い力で出て行こうとする水を引き金で止めている訳ですから、水の力が強くなるほど、当然止水している引き金が重くなります。

メーカが出来るのは、引き金の指があたる部分の面積を大きくして指の負担を減らすことぐらい。

結局、やっぱり小さな子供には難しいのです。

それに対してシリンジ式は引き金が無く、ポンプする要領で発射出来ます。

発射時に両腕を使って水を飛ばすので指に負担がかかる事もありません。

強弱も付けられるので効率的に発射出来るのも魅力です。

遠くには力一杯、それほどでなければ中くらいでたくさん打つなどいろいろ発射出来ます。

+3のリュック型シリンジ式水鉄砲

※+3のリュック型シリンジ式水鉄砲、とっても可愛い。タンク容量も1500cc〜2400ccまで選べます。もっとも、好きな分だけ水を入れればいいのでデザイン優先でも選べます。背負う部分が破損しやすいので、そこだけ注意して取り扱いましょう。あと、出口を下に向けると水が出てきてしまうモデルが多い。

力次第で加圧式よりも良く飛ぶシリンジ式

次に小学生中高学年(小3〜6)が使う場合は多少違います。

当然『+4』などはさすがに引き金が少し小さく感じられます。

先ほどは難しかった800ccぐらいの加圧式水鉄砲も選択肢に入ってきます。

でも1000ccを超えるのはまだ難しいでしょう。

それにやはりシリンジ式水鉄砲もオススメです。

これは1000ccクラスでも結構いけます。大人も子供も使えます。

実はこのぐらいの水鉄砲が、故障も少なく一番長く使えます。


なんでも色々選べるのは高校生ぐらいから

中学生から大人の場合はかなり体力がありますから、体力に見合った大きさの水鉄砲が選べます。
加圧式、連続給水型シリンジ式、それに単発型シリンジ式水鉄砲も選択の範囲に入ります。

ストリームマシーンに代表される単発型シリンジ式水鉄砲は、飛距離が特に体力に関係するので体力がまだ無い中学生は、水鉄砲自体の能力を活かせないかもしれません。

それ以外の水鉄砲でも1000cc〜2000ccが使いやすい大きさでしょうか。

重さと飛距離のバランスが良いのは、連続給水型シリンジ式水鉄砲です。

水を節約しながら効果的な発射ができます。

撃ち合いになって相手をずぶ濡れにしたい人は、連続給水型シリンジ式水鉄砲より、弾性圧力室(The Constant Pressure System, 俗に言うCPSと言われる技術など。2016年6月28日に特許切れ/Bruce M. D'Andrade)やダイヤフラム内蔵の加圧式水鉄砲が良いでしょう。

出る水の量に迫力があります。

それに給水タンクで加圧しているのではなく、別の加圧タンクから水が押し出されているので給水タンクの水量が少なくても能力に差がほとんど出ません。

シリンジ式の様に水を減らして使う事もできます。

でもさすがに3000ccぐらいあると、本体と合わせ5キロを超えることになるので、大人の男でもかなりの覚悟が必要です。

大きめの水鉄砲は女性には難しいかも知れません。

どれもタンクが後ろに付いているので、ほとんどの重量は片手にかかりますから、ショルダーベルトが必要になるのも解ります。

しかしかなりの水量を遠くに飛ばし続ける事ができるのは魅力です。