意外と違う、国民健康保険料
実際に田舎暮らをした人が、意外だったと指摘するのが健康保険料。
大幅に高くなったり、安くなったり。
なかなか比較が難しい国民健康保険料を、厚生労働省がケース別に比較しています。
少しわかりにくい言葉のケース分けですが、要は3つです。
応能割指数
・ 応能割率(=応能割算定額(所得割+資産割)の旧ただし書所得に対する比率) を、全国平均 を1として指数化したもの。
・ 応能割の比重が大きい中高所得者の保険料水準を示す指標に近い。
応益割指数
・ 応益割額(=被保険者1人当たりの応益割算定額(均等割+平等割)) を、全国平均を1として 指数化したもの。
・ 所得や資産のない低所得者の保険料水準を示す指標。
標準化指数
・ 平均所得者の保険料の応益割と応能割の比率で応益割指数と応能割指数を加重平均したもの。
・ 平均所得者の保険料水準を示す指標。
下の地図は都道府県別に色分けして比べたもの。
意外と都市部が安くて地方が高いように見えるが、青の0.85から赤の1.25とそれほど大きな差がないように見られます。
これは都道府県でそれぞれ平均化した為。
国民健康保険料 都道府県比較
赤が1.25以上、濃い青が0.85以下
平成28年度 市町村国民健康保険における 保険料の地域差分析(平成30年(2018年)9月 厚生労働省保険局調査課)より
天国と地獄?
隣り合った地域で大きく変わります
上のデータを市町村単位で色分けしたのが下の図。赤と青が隣り合っているのがわかります。
もし、移住先を大まかな位置しか決めてない場合は、よく検討してみるのも良いのかもしれません。
平成28年度 市町村国民健康保険における 保険料の地域差分析(平成30年(2018年)9月 厚生労働省保険局調査課)より
北海道を大きくして比較してみると、意外と複雑になっているのがわかります。正確な
ここに掲載しているデータは平成30年9月に厚生労働省で公開されたデータ。 実は平成30年4月から国民健康保険制度が変わります。 都道府県も域内の区市町村とともに国保の運営を担うことになりました。 また、国からの財政支援も拡充されます。 それによって健康保険料も若干変わり今ほどの地域差はなくなるかもしれませんが、実際のところはわかりません。